ピロティーの下から建物に入ると持ち上げられた白い本体の下の表面が、ピロティーからホール、図書室、そして外部へ同一面で連なり、そのヴォリュームのなかに6メートルのレベルへ導く大きな階段と、張り出した中二階があり、視界は階段室のブルーの壁によって遮られる以外、空間を透視できる。緩やかな階段を上っていくと図書室ごしに公園が見え、歩を進め上り詰めると光溢れる3,6メートルの歩道にでる。白いリニヤーな本体にあるこの歩道がラショナルに配された6クラスルームと3つのアトリエと、語学教室、多目的室とを結ぶ。各クラスルームは独立していながらアトリエが2クラスから使用できる。もう一つの階段を下りていくと2層のレストランがある。体育室は完全に独立していて、外からのアクセスになる。

ひとこと構造について言うならば、この建物は11メートルと6,3メートルのトラムが直径40センチの柱で6メートルの高さにあるスラブを支えられている。11メートル方向は25センチのプレキャストスラブで梁はなく、教室の屋根の部分で85センチの梁で繋がれていて、この梁が1,8メートル張り出した壁を吊っている。このラショナルな構造が自由な空間を得る上で基本となったことは間違いない。

 

材料についてはまず空間が問題になるので透明なものか不透明なものかから始まった。結果的には、白いコンクリートパネル、レンガ、アルミ波板、黒いスレート等、日常生活の中で目にする材料を使用したのだが、材料が饒舌すぎると後に指摘された。しかしこれらの材料は場所の連続性と、時間的な継続性(在来の)の表現として扱っている。人間にとって直接視覚に訴えるもの、材料の見かけ(アパランス)が建築の質を決めているのは事実であるが、材料を考えその上でディテールを考え建築をつくっていくやり方とは基本的に異なる。

 

 

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