カープの部分はもち上げられた2階の壁と離れた屋根の間にトップライトがある。太陽光が2階の壁に反射し、このトップライトから教室あるいは遊戯場に光を落とす。教室の前に出た軒で直射光を遮り、トップライトによって間接光を取り入れている。各教室は壁によって区切られているにもかかわらず、トップライトの下にある鏡によって空間が連続しているような錯覚に陥る。建築をするということは空いた空間を埋めることではなく、オブジェを置くことでもなく、質化して場所性を与えることだ。質化するということは無意識になされていることを意識化していくことではないだろうか。子供たちがモザイクに見入っている姿を見て、建築によって質化された自分たちのテリトリーを確かめているのではと想像してしまう。

 

 

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